一般的には単糸より双糸の方が丈夫で高価であり、その双糸の中でも一定の番手を使って織り上げたチノクロスのことを「ウエポン」と呼ぶようになった由来です。
本製品もまた双糸を使用しています。
そして材料は繊維長の長い超長綿です。
超長綿を使用する事により、繊維の繋ぎ目が少なく、すなわち毛羽の少ない高密度の糸に撚糸する事ができます。
その糸をさらに高密度に打ち込んで製織します。
この段階で既にかなりの高密度のファブリックですが、コールドマーセ加工をかける事によりさらにがっしりとした風合いに仕上がります。
その密度の高さは異常と言って良いくらいで、実際に普通の縫製工場ではまともに縫う事ができません。
普通のミシンで普通のスピードで縫うとファブリックがあまりに高密度であるために、ミシン針と生地の摩擦によって熱が生じ、煙を噴くほどです。
この、他に類を見ない特殊なファブリックを縫製するためには、特殊な技術でゆっくりと縫うしかありません。
ステッチ部分にぽつぽつと若干の毛羽立ちが見られますが、これがこのファブリックの尋常ではないほどの高密度を物語っています。
綿のチノパンはとてもシンプルな製品です。
見栄えの良い生地を生地屋さんから購入して、さっと縫い上げてしまうのが恐らくは一般的でしょう。
しかし最も大事なのはその後です。
ご購入いただき、穿き頂いた後にどうなるか。
本物のビンテージは、すでに数十年の年月を耐えてきたので、そこから先の着用年数には限りがあります。
安価な製品もまた生地の耐性に欠けるため当然ですが耐用年数は自ずと浅くなっています。
ビンテージ同様の風合いであると同時に、いかに長く、ガンガン穿き込んで本当に長く愛用できるかどうか。
それが鍵です。
本製品は元々頑丈な超長綿の糸を使用しているためとても丈夫です。
織り上げた段階では高品質すぎてファブリックの表面はつやつやと光っています。
コールドマーセ加工により繊維が締まるので光沢が抑えられ、さらに後加工をかける事で余分な光沢を飛ばしています。
つまり、見た目とタッチは長年の経年変化を受けて程良く枯れたビンテージそのものの風合いでありながら、恐ろしい程の剛性を内に秘めている訳です。
羊の皮をかぶった狼。
これがナイジェル・ケーボンの定番パンツのポテンシャルです。
素材
コットン100%(洗いなし)
サイズ詳細(cm)
サイズ30(S) ウエスト80.4 股上32 わたり幅37.5 股下79 裾幅25.7
サイズ32(M) ウエスト85.5 股上32.3 わたり幅39 股下81 裾幅26.4
サイズ34(L) ウエスト90.5 股上33.3 わたり幅40.5 股下82 裾幅27.2
※こちらの商品は洗濯後に最大でウエスト1〜2cm、レングスで3〜4cm程度の縮みが生じます。予めご了承ください。
着用サイズ
サイズ30(S):180cm 60kg